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Apple Watchで血圧は測れる?「高血圧パターンの通知」と血圧計の違い

Apple Watchに「高血圧の可能性」と表示されたら、上の血圧・下の血圧も測れているように感じるかもしれません。しかし、この通知と、腕にカフを巻いて測る血圧計は、調べているものも表示する結果も異なります。

Apple Watchで血圧は測れる?「高血圧パターンの通知」と血圧計の違い

まず、短く答えると

Apple Watch単体では、収縮期血圧・拡張期血圧をmmHgの数値で測定できません。高血圧パターンの通知は、光学式心拍センサーから得た脈のデータを30日間分析し、高血圧に関連するパターンが見つかったことを知らせる機能です。通知後は、カフ型血圧計で家庭血圧を記録し、通知と測定結果を医師に相談します。

この記事の要点

  • Apple Watchから「上の血圧・下の血圧」の数値は表示されない
  • 通知は、30日間の脈のデータに高血圧と関連するパターンが見つかったことを示す
  • 実際の血圧は、腕にカフを巻く血圧計で測定する
  • 通知を受けたら、1日2回・7日間を目安に血圧を記録し、医師に相談する
  • 通知がないことは、高血圧ではないことの証明にはならない

結論:通知と血圧計は役割が違う

血圧とは、血液が血管の壁を押す圧力です。一般的なカフ型血圧計は、上腕などを圧迫して収縮期血圧と拡張期血圧を測り、mmHgという単位で表示します。

一方、高血圧パターンの通知は、Apple Watchの光学式心拍センサーが記録した脈の波形を分析する機能です。その場の血圧を測ったり、「138/86mmHg」のような数値を表示したりするものではありません。

  • 高血圧パターンの通知:30日間の脈の傾向を分析し、可能性を通知する
  • カフ型血圧計:測定した時点の収縮期血圧・拡張期血圧を表示する
  • ヘルスケアの「血圧」:血圧計で測った値を保存・振り返る場所

高血圧パターンはどうやって見つける?

通知を有効にすると、Apple Watchは光電式容積脈波記録法(PPG)で得たデータをバックグラウンドで分析します。Appleは、血管が心臓の拍動にどのように反応するかを30日間にわたって確認すると説明しています。

ボタンを押してその場で判定する機能ではありません。日本向けの使用説明書では、各30日間の評価に、覚醒中の少なくとも14日分のデータが必要とされています。必要なデータが集まらなければ、通知するかどうかを判定できない場合があります。

体の動き、装着状態、手首のタトゥー、低温で皮膚の血流が少ない状態なども、データの収集へ影響する可能性があります。

使える機種と対象者

2026年8月時点でAppleが案内している主な利用条件は次の通りです。提供地域や対応条件は変わることがあるため、設定時にはAppleの最新情報も確認してください。

  • Apple Watch Series 9以降、またはApple Watch Ultra 2以降
  • 最新バージョンのwatchOS
  • 最新バージョンのiOSを搭載したiPhone 11以降
  • Apple Watchの「手首検出」が有効になっている
  • 22歳以上である
  • 高血圧と診断されたことがない
  • 現在妊娠していない

通知を受け取ったら何をする?

  1. 通知の内容を確認する

    過去30日間の脈のデータから、高血圧に関連するパターンが見つかったことを示します。現在の血圧値や緊急度を表示したものではありません。

  2. 上腕式のカフ型血圧計を用意する

    実際の血圧は、腕にカフを巻く家庭用血圧計などで測ります。機器選びに迷う場合は、医師や薬剤師へ相談してください。

  3. 1日2回、7日間記録する

    iPhoneの「ヘルスケア」→「検索」→「心臓」→「血圧」から記録を開始できます。Appleの案内では、起床後と就寝前を目安に1日2回、7日間測定します。

  4. なるべく同じ条件で測る

    日本高血圧学会は、上腕血圧計を使い、トイレを済ませてから椅子で1〜2分安静にし、朝と晩に測る方法を案内しています。医師や血圧計から別の指示がある場合は、その指示に従います。

  5. 通知と記録を医師に見せる

    通知だけで判断せず、家庭血圧の記録と一緒に医療機関へ相談します。薬を自己判断で始めたり中止したりしないでください。

通知が来なければ高血圧ではない?

通知が来ないことだけでは、高血圧ではないと判断できません。Appleも、高血圧のすべてのケースを検出できるものではなく、通常の血圧測定が重要だと説明しています。

必要なデータが集まらなかった場合も、通知の有無を判定できません。日中にApple Watchを外すことが多い、装着が緩い、充電切れになるといった状況も確認します。

通知の有無にかかわらず、健康診断や家庭血圧測定を続けることが、高血圧を見つける基本です。

症状があるときは通知を待たない

高血圧は症状がないことも多いため、体感だけでは判断できません。一方で、胸の痛みや圧迫感、胸を締め付けられるような苦しさなど、心臓発作を疑う症状がある場合は、Apple Watchの通知や翌日の血圧測定を待たず、緊急通報サービスを利用してください。

強い頭痛、息苦しさ、意識の異常など、普段と違う強い症状がある場合も、アプリの表示より症状を優先して医療機関へ相談します。

参考資料

  1. Apple Watchの高血圧パターンの通知Apple サポート
  2. 高血圧パターンの通知プログラム 使用説明書(日本)Apple
  3. Appleの高血圧パターンの通知プログラム 添付文書医薬品医療機器総合機構(PMDA)
  4. 家庭で血圧を測定しましょう日本高血圧学会
Apple Watchで血圧は測れる?「高血圧パターンの通知」と血圧計の違い|Feelmo